「品質管理基準報告書第1号実務ガイダンス第4号「監査事務所における品質管理に関するツール(実務ガイダンス)」」の改正(公開草案)の公表について(2023年10月16日 日本公認会計士協会)
日本公認会計士協会(監査・保証基準委員会)は、監査事務所の実務の参考に資することを目的として2023年2月16日付で品質管理基準報告書第1号実務ガイダンス第4号「監査事務所における品質管理に関するツール(実務ガイダンス)」を公表しています。
同第1項においては、「品質管理システムの評価に当たっての具体的な手順や文書等については、2024年2月を目途に、取りまとめて公表する予定である。」と記載しており、引続き品質管理システムの評価に当たっての具体的な手順や文書等を検討しました。このたび公開草案を公表し、広く意見を求めています。
本実務ガイダンスの改正の概要は以下のとおり。
・品質管理システムの評価に当たって実施する評価手続の計画、発見事項の評価、不備の識別・評価、結論までの具体的な手順や文書等を例示する様式として、様式2-1及び様式2-2を追加。
・個別に識別された不備を評価するために用意された様式2-1では、評価の便宜を考慮して、品質目標を設定•した品質管理システムの構成要素と、その他の不備が生じ得る品質管理システムの側面に区分した様式を提供。様式2-2においては、様式2-1の評価を総合して結論を記載することとする。
・公表済みの整備ツール(様式1)では、ガバナンス及びリーダーシップについて監査法人のガバナンスコードの改正が有ったことに対応し、本文及び様式1の記載を更新。
・関連する品質管理基準報告書等の記載事項を取り込んで作成しているが、一つの例示にすぎず、品質管理システムの構築・評価に当たっての標準的な様式になることを目指し作成したものではないことはこれまでと同様。
・公認会計士法上の大規模監査法人以外の監査事務所の利用を想定して作成。
意見期限:2023年11月16日(木)まで
(日本公認会計士協会 ホームページ