DX利用による会計監査
私たちは、未来志向監査のためにテクノロジーの活用を促進しています。DXを利用した会計監査は、デジタル技術とデータ分析を活用して、会計情報を効率的かつ正確に評価し、企業の財務報告や会計プロセスの信頼性を確保するプロセスです。当社では、データ解析を含むデジタル技術の進化を監査業務に活用し、効率的で深度ある監査手続を実施するための体制を整えています。
当社のDXへの取組み
- リスク評価手続
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- 不正リスクスコアリングツール
- SPEEDA
- データ分析ツール
- リスク対応手続
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- CAATツール(ACL)
- サンプリングツール
- プロパティ情報一括取得ツール
- 監査調書作成アシストツール
ARK不正リスクスコアリングツール(自社開発)
過去10年以上の全上場会社の有価証券報告書及び不正事例を学習し、不正事例との財務数値等の類似性に応じて企業が不正を行う可能性をモデル化することで、国内の全上場会社について決算期ごとの不正リスクを数値化しています。
BIツール等の分析ツール
データをビジュアル化するBIツールとしてPower BI(Microsoft Corporation)を利用し、財務数値を自動で取り込みビジュアル化することで、被監査会社の状況を適時かつ効率的に把握しています。また、モダンExcel(Power Query、Power Pivot)の活用事例も作成し、より深度あるデータ分析の実施を図っています。
CAATツール(コンピュータ利用監査技法)
不正な仕訳入力を検出するためのツールとして、ACL Analytics(Diligent Corp)を利用しています。
ACLではスクリプトによってデータ加工や抽出作業を自動化できるため、被監査会社の膨大な仕訳データからも効率的に異常項目を抽出しています。
ARKサンプリングツール(自社開発)
独自考案した金額単位サンプリングの手法を取り入れたことで、膨大な取引データでもリスク評価の結果や対象データの金額規模に応じた必要件数を瞬時に抽出することを実現しています。
プロパティ情報一括取得ツール(自社開発)
複数のPDFファイルのプロパティ情報を一括で抽出し、通常の業務フローでは想定されないプロパティ情報を持つファイルを特定するなど、証憑の改竄リスクへの対応を含め、監査証拠の信頼性を検証する目的に利用しています。
監査調書作成アシストツール(自社開発)
監査手続として実施した証憑突合の証跡や、記録した膨大な数値間のリファレンスなどをワンクリックで記録できるツール。監査調書の作成を正確かつ効率的に行うためのExcelアドインです。当社では、このような細かい作業の効率化を積み重ねることによっても監査工数の削減に取り組んでおります。